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【戦後世代が読んでおきたい本】不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

現代日本ではあまり近現代史については詳しく教えられていません。

お隣の国もありますし、歴史的な解釈の問題もありますから大人の事情もあるのかもしれません。

ただ、大学受験としての年表や人名を覚えるだけの暗記科目としてだけではなく。

あの時代が本当にあったのだとリアルな息遣いで感じることが大切だと思います。

グローバル化が叫ばれて等しく、「小学校から英語教育」をと言われていますが。

そんなに英語教育が大事なんでしょうか?

グローバル化=英語」なんでしょうか。

僕の場合は、たとえ英語を話せたとしても、英語で伝えたいことがないので英語を学んでも意味がないような気がします。

海外では教養のある人材とは「自国の文化に対して造詣の深い人間」をいいます。

日本人は日本語や歴史をもっと学ぶべきだと思います。

自国の歴史や文化は海外に対して自己のルーツとなりえるからです。

今回は『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』です。

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コミックにもなっているみたいですね。

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別に特攻を賛美するわけでもなんでもありませんが、今を生きる人間としてあの時代を生きた人々の生の声を聞きたくなります。

戦後70年以上経って、当時、第一線に兵士として出征された方はほとんど生きていないでしょう。

ほとんどの場合、「特攻=死」ですが、出撃しても生きて帰ってきた特攻兵もいます。

もちろんエンジントラブルなどで不時着して生還した特攻兵もいましたが、振武寮という宿舎に入れられて手荒く扱われたそうです。

この本の特攻兵で題材にされている佐々木友次さんは出撃しても9回戻ってきました。

佐々木さんとしては、『特攻という作戦は当時の爆撃機乗りとしての誇りを傷つけるものであった』とのことです。

それまで急降下爆撃の訓練をしてきて、通常攻撃でも十分に命中させるだけの自信もある。

特攻とは訓練によって磨いた技術を否定するものでした。

そのため命令に逆らって米軍の戦艦に爆弾を投下して帰還しました。

無論、命令に反して生還した兵士を軍は冷遇します。

『特攻に出撃したと天皇陛下に報告してしまったのだから早く死ね』と迫ります。

これは美化しようのない戦争の真実の一つです。

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ちなみに佐々木さんは九九式双発軽爆撃機という爆撃機に乗っていました。

上の写真の前部銃座から突き出た3本のツノは電導管です。

もはや爆弾を投下するためではなく、艦船に特攻したときに爆弾が確実に起爆するための起爆スイッチみたいなものです。

ここまで考えてしまう人間は恐ろしいものですね。